耽美の世界へ。

2002年5月2日
 うずら、富山のオーバードホールにて、美輪明宏の「近代能楽集」見てきました。

実は大学時代、三島由紀夫のこの作品を卒論でやりたかったんですが、

男色とか右翼とか、窺い知れない世界に足を踏み入れるのが嫌で、そして全集たくさんでてるから間に合わないぜ(こっちが本当の理由かもね)・・・という理由で却下。

有名な小説はちょっと時代錯誤なのもあり嫌いなんだけど、戯曲とかエッセイとかは「天才だ」とまで思ったりする。

 さて、舞台評。
観客は・・・女性9.8割か?

派手な人はいませんでした。熟年、若年ともに地味め、おとなしそう。

大学時代からの友・Mちゃんと行ったんだが、彼女が発した禁句

「ハイミス」。

うふ〜ん、それはわたしたち〜♪

いやしかし、女子高校生も多し!
いかにも演劇部だ。うずらの出身校の生徒が多いのは気のせいか?
(スカート長め、ルーズ禁止、土曜も授業続行のまじめな高校。耽美小説や宝塚、アニメに溺れそうな種族だ)←うずらはちがうじょ。

観客観察も楽しいものですな〜。年齢的には、30代〜40代が多いか?
職業は教師といったイメージか。

やはりハイミス・・・・?

美輪あきひろのキラキラアクセったら、やっぱりのimac。
香林坊大和アクセサリー売り場の、正面から入ってすぐ右手に置いてある。
アナスイとともに、魔女っぽいブランドだ。

 美輪さん、発声がすごいな〜と思いました。
宅間伸が相手役だったのですが、さえないさえない。
各地過去(電子頭脳のセンスにはシャッポを脱ぐね←少し感化されてる)の旦那、
くわれまくりです。あの人、年取ってるのに、動き軽いしな〜。

 照明もいいし、背景もいいし、とにかく演出よいわ〜。

戯曲をすごく上手に生かしてるし、原作ファンも満足ね。
(一見したところ、あまりいなさそうだがね)

美輪あきひろが衣装を替えて出てくるたび、「キレー」「キャー」と、地味めな歓声。
二本立てで、「葵上」「卒塔婆小町」を上演したんだけど、

「葵上」。いきなり病室のセットを照明とスモークの効果で湖に仕立て上げ、
しかも巨大ヨットまで、病室に漂着!

原作で意味不明だった(実はこの話はすきじゃない)のが、舞台だとこんなにいい感じなのか〜と感嘆。

「卒塔婆小町」。わたしの好きなラストのセリフが割愛されていました。
美輪さんの意図で、わざとカットしたという。

原作の受け止め方は様々やしねー。
かなりキツイセリフで、
時間の狂った小説の世界を現実へ戻すために必要だと思ってたんだけど、
ちゃんと生前の作者にも確認取ったっていうし、
だとすると、わたしの読みは違っていたということか?
卒論でやらなくてよかったかも・・・・。

結論:美輪さん元気なうちに、こんどは「黒蜥蜴」みんとねー。

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