ドライブで能登半島へ。まずは、門前町の総持寺に行った。
萩が盛りで、線香に混じって金木犀の香りがする。

ええのぅ、秋の寺は。

鐘が鳴る。

読経が響く。

だが・・・その荘厳なド田舎の古刹に、ぶちこわしなヤツラが!!

え・・・?(キョロキョロ←辺りをわざとらしく見回す)
あ、いやいや失礼失礼、わしらなんですわ。

ばか・バカップルで行ったんですわ。
そう結局、耳オトコ=インド人と、
仲良くやってるのですね。

とはいえ、三十路前なんで、くんずほずれずっていうわけにはいきませんわ。

ただ、キャーキャーいちゃつきながらボケたり突っ込んだりして、
さぞかし思索に耽っている方にとっては、うるさいだろうなぁというくらいでしょうか。

手水でお清め。
ハンカチ出すのが面倒なので、連れのインド人(顔が)の服で拭きます。

いちゃつくというより、小学生並みの幼稚な付き合いといったほうがいいかもしれません。

この人は、ジーンズにデニムシャツという、最悪のセンスをしています。

だから、タオル代わりにしても怒りません。(と、勝手にうずらは思っている)

はっきりいってこのインド人、まったく寺に興味なさそうでした。
やっぱ、ヒンズー教・・・?

境内のせんべい屋でせんべいを買う。
南部せんべい系なのだが、2種類あって、

1.じゃがいもを混ぜた、ここでしか買えないおせんべい。歯ごたえがサクサク軽いのだ。

2.ほとんど南部せんべいなのだが、具が昆布とかえびとかくるみ。

1は珍しいけど、甘かったので、2を買うことにした。
しかも一番安いやつ。
すると、
おまけといって、1のせんべいの袋詰をもらってしまった。

・・・おまけのほうが、枚数多いよ、おねえさん・・・。

田舎の人の人情に触れるというより、あまりのことに怪しみながらも寺を出て、
往路で盛んに看板が立っていたこともあり、
近くにあるという名水100選とやらの水を飲みに行くことになった。

山道を進むこと10数分。
対向車とのすれ違いは命がけである。

ようやく到着し、看板を目指して駆け寄ると・・・。
由緒を書いた看板には
「〇〇上人が、竜神から寄進を受けた水であり・・・・」
当然のように言うなよ、伝説なんだからさ。
インチキくせ〜と言いながら、水の噴き出し口にやってきた。

「この水は飲用できません」

おいっ!!
対向車のやつら、教えてくれよ・・・。

総持寺の次に砂浜に行って、うずらが作ったお弁当を食べることになった。

はっ。

お約束のボケ、はしを忘れてきました。
手づかみです。
手づかみでお弁当を食べるバカ2人。
柄にもないことを、しちゃいけませんね。

食後は、海水で手を洗います。
ハンカチは当然、インド人の服です。わたしなら、もし同じことされたら、
確実に怒り狂っています。人間ってほんと、勝手な生き物ですね。

さあ、そしてゼロの焦点で有名な、ヤセの断崖です。
いよいよ、能登らしくなってきました。

まずは、関野鼻に行きます。
バカなのでバカらしく、いちゃつきながら突端を目指します。
途中で社を発見。なんだろな〜と覗き込むと・・・・。

木造キョコン。
こっちの気分がむしろ、なえます。

痛そうです、木の隙間にたくさんの賽銭が挟み込まれています。

あやしい熟年じじいの二人組みが熱心に手を合わせている。

じじいもキョコンも見ない振りして、軽快にさらに突端へ進む。

見晴らしはまあまあだけど、やっぱり左手に見えるヤセの断崖には劣るなという感じ。
他のアベックの見た目やバカップル度を採点しつつ、
手ぇつないだり、腕組みながら引き返す。

(もちろん、自分たちがいちばんバカなんですが、見た目はさわやかなので
石を投げられることはなさそうです)

すると・・・インド人
「今、すれ違ったカップルさぁ」
「あん?」
「オレらを見て、手ぇつなぎだしたぜ」

ほほお、バカが感染しましたね。
「付き合い始めかなぁ・・・」
「愛の力ですかねぇ」

さらに歩みを進めると、われわれと前後しながら散策していた熟年カップルが
いつの間にか・・・手をつないでいた!!

すご!!
「次は、次は、あのエロ熟年おっさんらが、カップルに!?」
願いが、かなうね。よかった、おっさんたち。
ラブ運好調。

さて、ヤセの断崖で。

要所要所に、立て看板があるのです。
東尋坊や華厳の滝と同様とお考えください。
「思い出せあの日あの時親の愛」みたいな。
しかも中高生の作った標語だし。すごいね。

「死ぬ勇気あるなら生きてみろ」・・・!
おお、先端に近づくたびに、ズバリになってきた。

「死神を断ち切れぬ君の弱さがうんたらかんたら・・・」
こわいです!!!
死とかそういう・・・ますます気分がそっち方向に行くんじゃ・・・。

崖の突端から、海を覗き込む。
よいこは、柵の外に出てはいけないけど、みんな出ている。

なぜかうつぶせに寝そべって、覗き込む変なカップルあり。
巨大くらげを見つけ、騒ぐバカップルあり(わしら)。

ピンクの大きなくらげは、崖の上から見て推測するに、雨傘くらいの大きさだった。
でかい。栄養が多いのか?(←不適切)

そんなこんなで、さびれた観光地を巡ったのでした。お粗末さまでス。

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